「わがままいもうと」 みんなの声

イラストは村上康成さんです。
この絵本は、知人が読んでいるのを見せてもらったら、あまりに面白かったので、うちの子ども達に読んであげたくて、探してきました。
風邪をひいて、扁桃腺が腫れて寝込んでいる妹。その妹が「アイスクリームが食べたい」と、つぶやきます。
お兄ちゃんはそれを聞くと、いてもたってもいられなくなって、商店街にアイスを買いに走り出します。
とっても素敵な兄妹愛ですが、熱でうなされているくせに（うなされているからこそ？）我がままな妹の為に、懸命に何度も走るお兄ちゃんの姿が笑えます。（ファイト！！）
最後のオチも、（読み手の大人はそうなるんじゃないかなと、予想がつきますが）外さない。
とっても楽しくて、優しい気持ちになれる素敵な絵本でした。
子ども達のウケもとても良かったです。

「アイスクリームが食べたい」と、病気の妹がいいます。
おにいちゃんは、妹が可愛くて百円玉をもってお菓子やさんへ。ところが、バニラじゃなくてイチゴがいいって。
どんどん、妹のわがままはエスカレートしていきますが、
妹可愛さのため、頑張るおにいちゃん。

どんなわがままいっても妹って可愛いんですね。
おにいちゃんて優しい！
こんなおにいちゃんだったら、兄弟っていいなって思います。

思い出しました。昔、私もおにいちゃんが欲しくてたまらない時期があったっけ。（余談ですが・・・）

おにいちゃんの物を粗末にしないところもいい。
そのお陰で、大変なことになりますけど・・・
最後の落ちで、思わず「頑張れ！おにいちゃん！」
と、応援したくなります。

我が娘は、最後に「ぜんぜんわがままじゃないじゃん！」
「！？」って、感じです。

文章が最後の最後まで句点がないので、一気にテンポよく読むことが出来ます。

3歳の娘は兄弟の絵本が大好きです。あと村上さんの絵も大好きなので自分から選んできました。ページ数は結構有る本なのですが文章が短くすぐに読めちゃいます。でもこの本に出てくる妹は本当にわがままです。いつもはわがままな娘までもがびっくりするぐらいです。この本を読んだ後にお兄ちゃんが欲しい！！と叫んでました。私もこんなおにいちゃん欲しいです。

病気で寝込んでいる妹の「アイスクリームが食べたい」という一言のために駆け回るお兄ちゃんが何ともかわいらしいです！
私が子どもの頃、風邪をひいた時に兄がヨーグルトをもって部屋まで様子をみにきてくれたことを思い出しました。
句点がなく文がずっと続くので、どんどんひきこまれてページをめくる手も速まります。一人でもお子様とでも、声に出してリズムに乗って読んでもらいたい一冊です。
最後のオチには思わず笑ってしまうこと間違いなし！
いつか親になった時に、自分の子どもたちがこんなだったらたまらないなあ♪笑

わがままな妹と、それに付き合ってくれる優しいお兄ちゃん。
テンポというか、リズム感が良いので、
読んでいても聞いていても、そのテンポが心地よいです。

特に、アイスを食べ過ぎて お腹が痛くなったシーンの
『グルグル ゴロゴロ ゲリゲリ がまんしてプリン買って…
　グルグル ゴロゴロ ギリギリセーフで､､､』
というところが臨場感いっぱいで、娘たちに大ウケでした。
てれび絵本では、中尾 明慶さんがそのテンポの良さと臨場感を
淡々と読まれていて好印象を持ちました。

村上 康成さんの、シンプルだけど可愛い絵が
さらに楽しいお話を盛りたててくれています♪
お兄ちゃんが、同じお店に何度もアイスを買いに行ったら変に思われるのでは
と心配して、わざわざ遠いコンビニまで利用する現実的なところも
「分かる、分かる」と共感をよんで良いのではないでしょうか。

熱が出て寝込んだ時って、
あれが食べたい、これが食べたい・・・って
普段食べられないような贅沢な物をおねだりした記憶ありませんか？
この絵本の妹の・・それはもう見事なおねだりぶりにページをめくるたびに笑えました。
それに一生懸命つきあうお兄ちゃん、でも一番いろいろ食べたのもお兄ちゃん、すごく面白かったです。
中学生の娘に見せたら「この妹わがまますぎてむかつく」とか言ってましたけど・・。

　ねじめ正一さん、大好きです。
　『ぎゅうぎゅうかぞく』や『がっこうのうた』はしょっちゅう読み聞かせに使っていたので、待望の新刊です。
　いつもはなるべく早口で読めるように練習するのだけれど、この本は少しゆっくりめで読んでも楽しんでもらえると思います。
　い〜っぱい冷たいもの食べてお腹がピーになったあたりから終わりの落ちまで、やっぱりねじめワールドだわ―と嬉しくなりました。
　願わくばもう少し大判の絵本にして欲しかった！

お兄ちゃん、あんたはいい旦那さんになるよ！！