日・中・韓平和絵本とあります。
田島征三さんの想いが渾身の絵からひしひしと伝わってきます。
戦死した青年の独白で話が進みます。
全て命令という理由で戦場に立つ「ぼく」。
人に向けて銃を撃ち、自らも敵の砲弾によって、飛び散るのです。
そして弟も。
母の悲しみ。
肉体の無い心が感じ、語ります。
誰のために殺し、誰のために殺されるの?
決して凄惨な絵ではありませんから、子どもたちにも大丈夫です。
ただ、抽象的な絵だけに、心の叫びが迫ってきます。
語り継がなければならない。
そんな思いも感じられました。
ぜひ、感じてほしいです。
そして、その声を受け取ってほしいです。