デカウザギと、チビウサギが互いにどれくらい相手を好きなのか、比べっこするお話です。チビウサギは負けたくないので、いろんな方法で、「こんなに好きだよ」と伝えます。でも腕を伸ばしてもジャンプをしても、その大きさはデカウサギにはかないません。最後には「おつきさまにとどくぐらいきみがすき」と言って寝てしまいます。
いつも、子どもが寝る前にこの絵本を読んであげると、「ぼくもおかあさんすき!」と子どもが先に言ってくれます。「おかあさんだってすきだよ」と負けずに答えます。「ぼくはもっとすき」「おかあさんは、もっともっと」と続きます。
子どものことをいくら好きでも、直接「すき」と言ってあげられる機会は、意外と少ないです。でも、この絵本を読んだあとなら、照れずに何度でも「すき」と言ってあげられます。
もし、直接「すき」と言えなくても、この絵本を読んであげれば、「きみがすきだよ」という絵本の中のせりふが、おかあさんの声で心地よく響いてくれると思います。