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星の使者−ガリレオ・ガリレイ−」 みんなの声

星の使者−ガリレオ・ガリレイ− 作・絵:ピーター・シス
訳:原田 勝
出版社:徳間書店 徳間書店の特集ページがあります!
税込価格:\1,760
発行日:1997年
ISBN:9784198607821
評価スコア 4.25
評価ランキング 21,572
みんなの声 総数 15
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  • ローマ・カトリック教会の世界観への挑戦

     聖書の天地創造説話にもとづいて天動説をとっていたローマカトリック教会の世界観への挑戦は、コペルニクスに始まり、ガリレイ、ニュートンへと受け継がれてきました。

     ガリレイの亡くなった、17世紀のヨーロッパは「科学革命の時代」とよばれるほど、近代的合理主義の思想や学問が本格的に確立されて、自然界の研究が進歩した時代です。
     その礎あるいは、人柱となったのがガリレイといえるでしょう。

     自ら発明した倍率30の望遠鏡で、天体を観測して地動説に有利な事実を多数発見しましたが、1615年ローマ教会は、地動説を禁止しました。彼はその後も、観測を続け、1632年『天文対話』を刊行、地動説を擁護した廉で宗教裁判にかけられ、地動説の放棄を誓約させられ、配所で亡くなっています。

     この絵本を手にし、すぐ、中世フランスの王族ベリー公ジャン1世の装飾写本『ベリー公のいとも豪華なる時祷書』を思い浮かべました。
    さっそく、書棚から関連資料を出してきて見比べてみました。
     まさしく、同じ空気を感じました。
     今の時代に、このような本を描く人がいるのかと驚きとため息でした。
     なんと、精緻なことか、独特の絵本の世界観があります。
    各ページ、一切の妥協が見られません。というよりも、許さないプロフェッショナルの厳しさが伝わってきます。
     
     息子も見比べて、「同じ人が描いたのかと思った。」と言っていました。ガリレイについては、少々聞きかじっていた彼も、静かに1時間ほど、縦にしたり横にしたりこの絵本と向き合っていました。
     中高生や大人も十分に学び楽しめる感動の一冊になると思います。

     “それでも地球は動く”は、宗教裁判で地動説放棄を誓約させられ、退廷させられた時に、振り向いて言った一言だったとか…。

    投稿日:2009/07/02

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    3
  • 出来たら高学年以上のお子さんに!

    • てんぐざるさん
    • 40代
    • ママ
    • 埼玉県
    • 女の子14歳、女の子9歳

    『生命の樹』より少し前に発表され、アメリカで「コールデコット賞」を受賞している作品です。
    作りは『生命の樹』と同じような形をとっています。

    出版社からのお薦めの年齢が、小学校低学年からと、描いてありましたが、私はあまり低年齢のお子さんにはお薦めしたくありません。
    理科や社会を習い、世界のことや星々のこと、歴史などに興味を持ったお子さんたちにこそ!読んでほしいです。

    こちらはガリレオ・ガリレイの研究してきたことを、やはり丁寧な記録映画のように描きだしてくれています。
    邦訳の言葉づかいは、ていねいに分かりやすく描かれていますので、小学校でも高学年くらいになったら、楽しめると思います。
    こういう絵本は、1人でゆっくり堪能するタイプですし、読み語りなどに使うと、細かい部分が聞いている子どもたちにきちんと届かないので、お薦めできません。
    どうぞ、ゆっくり読んでください。

    投稿日:2010/01/23

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    2
  • ガリレオの教え

     科学と幻想が混ざったような絵が、とても美しいです。細かいところまで、じっくり見ました。文字のレイアウトもすてきです。
      
     電気のない時代の夜空は、どれほどきれいだったでしょう。罰せられても、事実を曲げなかったガリレオは、すごいなと思いました。
     ガリレオの教えは、現代の私たちにもひびいてきます。

     たくさんの子どもたちが、いろいろな遊びをしているページを、子どもはおもしろそうにじっくり見ていました。

    投稿日:2010/07/28

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    1
  • 生き方を学べる絵本

    • バオバブさん
    • 30代
    • ママ
    • 兵庫県
    • 男の子10歳、男の子8歳、女の子6歳、女の子1歳

     歴史に名を残す人物の生涯の中から「生き方」を学べる高学年向けのよい絵本だと思います。
    「自分の目でたしかめ、科学的に導かれた結論を認めないということ  は、人間の知覚や知性を否定することになります。」
     厳しく罰されることを知りながらも信念を貫く心の強さにも心を動かされます。
     私も「天動説の絵本」を思い出したので、この本とあわせてもう一度読んでやりたいと思いました。

    投稿日:2009/01/26

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    1
  • 見たものを信じてはいけない時代の悲劇

    • たれ耳ウサギさん
    • 40代
    • ママ
    • 群馬県
    • 女の子15歳、女の子13歳、女の子11歳

    『天動説の絵本』で「地動説の驚きと悲しみ」に触れたわたしですが、その直後にこの本と巡り合ったのは、偶然ではないのかも。
    ちょっと難しいかもしれませんが、宇宙の好きなお子様・ご父兄様、よろしかったら、手に取ってみてください。
    絵も凝っていて、たくさんの人物の中からガリレオ探しもおもしろいですよ。

    タイトルにもあるように、ガリレオの生涯を絵本にしたものです。

    好奇心が強く、心にいつも星の輝きを秘めて元気に育ったガリレオはたくさんのことを発見しました。やがてヨーロッパ中に名前が知れ渡るようになりました。でも、それが悲劇を呼んだのです。「地球は宇宙の中心ではない」
    それは、聖書に背くこと。ローマ教皇に背くこと。その時代では絶対許されないことでした。
    ガリレオは裁判にかけられ、有罪になり、死ぬまで家から一歩も外に出ることをゆるされませんでした。それでも息を引き取るその日まで、自分の考えをひとびとに伝えつづけたのでした。

    1564年2月 ガリレオ生まれる

    1633年6月 有罪
    1642年1月 死去


    1992年10月 ガリレオの罪、ゆるされる

    300年以上たって、カトリック教会は自分たちのあやまちをみとめたそうです。

    さらに時代は進み、ますます見えなかったものが見えるようになり、冥王星は太陽系惑星からはずされてしまいました。
    ガリレオが生きていたら、どんな感想をもったでしょうか。

    投稿日:2006/10/12

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    1
  • 子ども向けではない

    ガリレオの生涯を描いたお話でしたが、子どもと読むには難しい絵本でした。
    この絵本の絵は、「物語の絵」というよりもどこか「曼荼羅のような絵」という印象でした。この本の内容をもう少し物語らしい絵と文章で表現してくれたら、子どもがもう少し興味を持つことができたと思います。
    「子どもと一緒に楽しめなくて残念だった」という気持ちから、評価を少し下げさせていただきました。

    投稿日:2023/05/19

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  • ガリレオ・ガリレイの伝記絵本

    16世紀のイタリアに生まれたガリレオ・ガリレイの伝記絵本です。
    ガリレオは、望遠鏡で夜空の観察をし、星に関する本を出版します。
    しかし、その内容が教会の教えに反するものだったので、宗教裁判にかけられ、有罪となってしまいます。
    お話はシンプルでわかりやすいですが、絵本の作りがとても凝っていました。
    字のフォントや配列を変えて、大人っぽい雰囲気になっています。

    投稿日:2021/01/05

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  • ガリレオの一生

    このお話は、ガリレオ・ガリレイが地動説を発見して、そのことによって拷問されたりしたが、死んだ後の世でガリレオの考えが認められたことを紹介してある絵本でした。うちの子は生まれた時から地球は動いているというのが当たり前の世界で育っていたので、ガリレオみたいな人がいたのにびっくりしていました。もしかしたら今の世の当たり前も当たり前じゃなくなるかもしれませんね。

    投稿日:2017/04/18

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  • 子ども向けの本とは言い難いです。

    子ども向けの科学絵本を紹介する本でオススメされていたので、
    宇宙が好きな小1の息子と読みました。
    宇宙に関する本は、高学年向けの本も一人で読める息子ですが、
    なぜかこの本は読みにくい。
    まず、体裁がいかん。
    ナナメの文字や、くるくる回りながらデザインされた文字。
    どれから読めばよいのか。
    文章もなんだか説明が足りません。
    息子も私も宇宙の本をたくさん読んできたし、
    ガリレオの伝記も既に読んでいて知識もあるのに、
    それでもなんだかわかりにくい。

    それと一番気になるところ。
    地動説を唱えたのは、ガリレオより先にコペルニクスが有名ですが、
    ガリレオ以前に地動説を考えた人がいたことは書いていて、
    「男は考えたことを書きとめましたが、誰にもうちあけず、本にすることもありませんでした」
    とあります。
    でもコペルニクスは書物にしています。
    もちろん周囲の人にも話しています。

    さらに、それよりはるか以前にアリスタルコスも太陽中心説を唱えていますが、年表に名前があるのみです。彼も書物を出しています。

    二人は、地動説を唱えたけれど、
    ガリレオとの違いは、実験や観察ができなかった、ということです。
    ここはきちんと書かれるべきではないでしょうか。

    絵は素晴らしいです。美しいです。
    でも子どもが読むには、
    絵でもう少しわかりやすく説明されていてほしい。
    年表に名前を載せた人、
    誰もが知っているアリストテレスやコペルニクスならまだしも、
    プトレマイオスやアリスタルコスなどは、
    何をした人か、簡単にでも載せられないものでしょうか。
    一体誰のための本なのでしょうか。
    天文が好きな、デザインやイメージ重視の本を好む人向けでしょうか。
    少なくとも子ども向けの本とは言い難いです。

    投稿日:2017/01/26

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  • ガリレオ先生

    ガリレオ先生・・といえば
    最近は、某有名作家が生み出したキャラクターを
    イケメン俳優が演じているアレを想像しますが
    こちらは、本当に、物理学の父、ガリレオの、生涯をつづっています。

    天動説があたりまえだった世の中で地動説を唱え、
    裁判にまでかけられたガリレオ。
    「自分の目で見たものを信じてはならない」と命じられたシーンでは
    娘は「なんで!!」と絶叫しました。

    最後に300年以上たってから
    教会が間違いを認めたところでは
    「死んでからなんて・・」と落胆。

    自分を信じて貫き通すことの難しさと偉大さを教えてくれる良書です。
    できれば、天体を習うくらいの年齢になってからの方がおすすめかな。
    文字までもが、美しいレイアウトの一部になっているので
    読み聞かせよりは、じっくりひとりで読み込みたい一冊です。

    投稿日:2014/07/01

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