冬に毛糸というアイテムがぴったりです。
原題は『EXTRA YARN』。
このニュアンスも味わいたいです。
白と黒の冬景色の中、アナベルは箱に入った毛糸を見つけるのです。
早速セーターを編みますが、毛糸はまだ残っているのです。
この不思議な毛糸は編んでも編んでも無くならない、ということで、
壮大な編み物が始まります。
両親、お友だち、ご近所さんはもちろんのこと、
動物たち、そして建物やトラックだって編み物でデコレーション!
ところが、終盤、噂を聞きつけたおしゃれな王子が、
この毛糸を譲ってくれないと知ると大憤慨、暴挙に出ます。
でも大丈夫。
箱はちゃあんとわかっているのですね。
独特な絵の世界ですが、毛糸の素材感がよくわかって、素敵でした。
編み物の幸せ感が伝わってきました。
アナベルの、一見物静かだけど、自分の世界がある少女像も魅力的です。