灰色の背景に切り取られたような絵は、まるではんなちゃんの夜の世界をこっそり覗いているかのようです。
文章にはんなちゃんの言葉はありません。
言葉はなくても表情で伝わってきます。
なんせ静かな夜の冒険ですから、おしゃべりは小さな声でしているのかもしれません。
酒井さんの絵は薄暗い夜の空気、雰囲気にとても合っていて静まり返った時間を感じさせます。
はんなちゃんが月に見とれている後ろ姿は、子どもの純粋さと好奇心に、月明かりの危うさがマッチして、なんとも美しい
チロの仕草や表情や動きもとても忠実で、感動しました。
トイレの時の目つきなんてそっくりですよ!
眠る前に読んでみてください。
お子さまの読み聞かせにもぴったりだと思います。