あまりこれまでは見たことがない新しい切り口で、不思議な気分になる絵本でした。
舞台が日本ではないから余計にそう思うのかもしれません。
チェコで画家をされている作者の視点が、とても叙情的で、詩人のようです。
一度読んだ時には、少し難しく感じてしまいましたが、もう一度読み返し、また読み返すとその度にこの絵本のストーリーに惹かれていく感じがしました。
かえでの葉っぱが旅をするさまが、まるで作者は一度かえでになったことがあるのかな?と思うほどに表現されています。
その詩のように進むストーリーとこのイラストがまたとても合っています。
子どもには少し難しいかもしれません。
でも、何度も繰り返し読むほどに味がある絵本です。