「おたんじょうび、おことわり？」 みんなの声

今日は、クマさんのお誕生日です。お祝いのカードも、赤い風船も、パーティも、何もかもが嫌いなクマさんのところへ、お友だちのネズミがやって来てあの手この手とお誕生日をお祝いしようとするのですが、不器用なクマとお茶目なネズミのやりとりが面白くて、心温まります。お誕生日ケーキが届くシーンがお気に入りです。

『おきゃく、おことわり？』を以前読んだことがあったので、
表紙を見たときに、
「これ知ってる、あのネズミの話？」と
こどもがウキウキしながら聞いてきました。

このお話のシリーズの
ネズミくんが最高で、
断られても断られても
あの手この手で
懲りずに工夫し、
お祝いをしようとする姿、
大好きです。

私だったら、一回断られたら
諦めてしまいそうですが、
諦めたらそこで終わりですよね。
相手が諦めるまで
やってこそ、思いは伝わるし、
お互い幸せになれるのかもしれませんね。

知らない間に三作目まで出ていたんですね。

読みながら亡くなった母のことを思い出しました。

お誕生日にケーキを買って行っても「私はドーナツの方がよかった」なんて言う母でした。

プレゼントも「もったないから」と言うのであんまり渡せずで。お誕生日というわけでなく、ちょっとした物、気にかけてくれた時の方が嬉しかったようで。

人に気にかけてもらう、誕生日に祝ってもらう、普通に考えたらとても嬉しくて素直に喜んでしまいそうなところ。

でも、そんな気持ちをまっすぐに出せる人ばかりではないんだろうし、もう一回アタックしてくれたら今度は素直に受け取ろうとしているのだけれど、そんな素直さを出すのが恥ずかしいこともある。

何があってもめげずに果敢にアタックするネズミ。その気持ちが萎えないところがある意味素晴しく、私には真似できそうにないって思いました。

読んでいると、ネズミの方よりクマの方の心情ってどうなんだろう？ってつい気になってしまいました。

息子ですが、感想は「わかんない」ってことでした。クマの心理は確かにわかりにくそう。だけど、何だかほっとけないクマに思えます。

そして、とても気になるお話でした。もし、母が生きていてこの絵本を読んだらどんな感想を残しただろうって思いました。

なぜか誕生日が嫌いでケーキもプレゼントも嫌い？なクマくん。

そこへネズミがカードや風船やプレゼントを届けようとしますが、誕生日じゃないとか、嫌いとか言って追い払おうとします。でもケーキが届いて誰もみていないから食べてしまい、、、、そしてネズミにその調子でプレゼントなどなどをどんどん運ばれ、楽しく二人でお祝いします。

ちょっと意地っ張りなクマくんと、優しくて機転のきくネズミくんのかけあいが面白く、ほのぼのしていました。娘も楽しんで読み聞かせを聞いていました。

ただ、ちょっと疑問なのはなぜこんなに誕生日を嫌いだと主張するのかな？プレゼントがもらえないから「誕生日嫌い、プレゼントもほしくない」って強がるのは分かるけど、祝ってもらってプレゼントまで渡されても「要らない、誕生日嫌い」って言う心理はよく分かりません。でも本当はプレゼントの中身も気になっていたようだし、ただの強がりかな？