個人的にとても好みな作品でした。
ストーリーはしいていうとないです。
優し語り口調の文章で、ぽつぽつと状況説明をされていくだけですが、そこが楽しかったです。
例えばこんな感じ
「あ、バナナが ひとつ おちましたよ」
もう、見たまんまの状況です。
バナナの1つが道の真ん中に落ちている。
少し先には、そのバナナを運んでいたであろうバナナがこんもり積まれているトラック(?)の荷台が見えます。
その後の状況も、
「どうすると思う?」「とか「どうなると思う?」って、読者に投げかけてくる言葉があって、読み手としてもこれからどうなるの〜って、ワクワクしてきます。
結末もめちゃくちゃ面白いオチでした。
バナナを運んでいた運転手の縞シャツのお兄ちゃんの口のあんぐり感とか仕草まで、こだわって描かれてるな〜って、思いました。
小学校4,5年生くらいから、このナンセンスな面白さを楽しめると思います。