運動が得意なともちゃんですが、縄跳びだけが苦手なのです。
でも、親友のあいちゃんに、そのことを言い出せなくて、嘘をついてしまうのです。
「へなちょこ」と思われないために。
でも、だんだんと落ち込むともちゃん。
そんなともちゃんに、あいちゃんは優しく接してくれるのです。
作者は『おこだでませんように』などの作品のある、元小学校教諭です。
少女たちの絶妙な心理が軽妙に描かれています。
こなれた関西弁が、私にはとてもしっくりときました。
小学校のおはなし会で読みました。
子どもたちもじっと聞き入っていました。
さすが、リアリティがあったのでしょうね。
自分の弱いところを認めることの大切さが伝わってきます。
ともちゃんの「がんばるねん!」という言葉の清々しさが素敵でした。