ちょっとかわいらしい、ほわんとしたお話でしたが、「ロッキーチャック」とか「みつばちマーヤ」とか「ニルスのふしぎな旅」で育った私には面白かった〜〜〜〜〜。
なんで児童ではなく成人図書にあったのか、子供には難しい言い回しが散りばめられているからかな。蹲るとか、難しい漢字も出てくる。
でも話は児童文学でも通る。小学校高学年から読めるだろうか。もちろん大人が読んでも愉しいけれど。
新築を考えている人が読むのもいいかもよ。
都合よく助けが現れ過ぎてご都合主義にも見えるが、テーマのひとつが”生きるというのは持ちつ持たれつで繋がる”ということだろうから仕方なし。
最初「冒険者たち」(斎藤敦夫)を連想したが、ガンバ達に比べたらチッチとタータが弱々しくてほわんとした印象を残す。ハムスターを連想したらしっくり来た。
ちなみに私はブルーが好きだ。
人間が河川工事したら、小動物はこんな風になってんのなぁ。そうかぁ。
テーマがいくつもあるけど、もうひとつは”誇りをもって生きること”でしょう。
時に苦しくても、楽な方に転がりたくなっても、目標に向かって歩くということ。
私もがんばろう! 川の光を求めて!
とにかく作者が楽しんで書いたのがわかる。だからテーマがぼやけていようが、急によくわかんない宇宙の悟りが下りてこようが良い。楽しい。
ガンバ以来、またネズミ視点で旅ができて楽しかった。こういうところが読書の醍醐味ですね。
で、この表紙絵。聞いた名前だなぁと検索したら、未読ながら良いと思っていた絵本がすべてこの画家だったと判明。
何度も何度も惚れていた絵だった。全部借りてきて堪能しよう。
本文にも本当に素敵なイラストが挟まっています。