「くまくまパン」 みんなの声

おさななじみのくまさんとしろくまさんが、ふたりで
やっているパンやさん。それぞれが得意なパンのことで
けんかが始まってしまいました。
かばのおうさまの提案で、それぞれの良さを生かした
パンができあがり、めでたしめでたし。
でもね、私だったら、ふたりがそれぞれ得意なあんぱんと
カレーパンが食べたいなあって思いました。
あまからあじの中途半端なものではなくって。
あんぱんもカレーパンもどちらもきっとすごくおいしい
のだろうから、欲張ってどちらもおいしく食べたいな。

二匹のくまさんたちがパン屋を始めるお話。味の好みの違いでケンカになってしまい休業してしまうくまさんたちでしたが、王様を満足させるパンを作るために一致団結します。困ったことが起こってもそれをお友達と協力して乗り越えればいいんだよというお話で、子どもが安心して楽しめるものと思います。
西村敏雄さんの描く動物はどこかすっとぼけた感じがして好きです（しかし、なぜカバが王様なのだろう）。パンもとってもおいしそうに描かれています。自分ならどんなパンが作りたいかなんてお話しながら読むのもいいですね。

　仲良しさんが一緒にお店を始めるのは、心おどる楽しいことです。扉の絵の　二人のニコニコ顔がとっても素敵！

　なのに、「一番のおすすめパンは何か？」をめぐって、けんかしてしまうのです。お店は閉店。みんなはガッカリ・・・。でも、王さまに言われて、二人で力を合わせて作ったパンは大好評。このパンは「くまくまパン」と名付けられ、これがきっかけで二人は仲直りできました♪

　このパン作りで、「一緒にパンを作る」の「一緒」の質が変わったのではないでしょうか？得意分野をそれぞれ伸ばすことも大事だけれど、それだけでは張り合う気持ちがでてしまう。一緒に力を合わせて一つのものを作り上げる経験が良かったのですね。

　最後のページで、また二人の笑顔が見られました。最初と同じシチュエーションだけれど、入れ物の中のパンが違うのは、二人の関係の変化の　あかしです＾＾

幼馴染のくまさん２人がパン屋さんを開店！
２人がつくるおいしいパンに町中の動物たちがとりこになりました。
お店は大繁盛！

ところが、店で一番おいしいパンは？という質問に、当然のごとく自分の作ったパンを推す２人。くまくんは、甘いアンパン、しろくまくんは辛いカレーパン。

お互いにゆずらない２人は大喧嘩をしてしまって、とうとうお店を閉めてしまいました。。。

困った動物たち。町の王様は、事情を聞いて、ある一計を案じます。

王様のはからいで、２人が協力して作った、とびきりおいしいパンが出来上がりました。

もともとは仲良しの２人ですから、けんかしたって仲直りするのも早いもんです！

雨降って地固まるという感じで、今後も２人で協力して仲良くおいしいパンを作ってくれそうです。

幼馴染のくまさんが作るパンはとても人気です。
得意なパンはあんぱんとカレーパンと違います。

ワニさんにおすすめのパンは？と聞かれてしまってから大ゲンカ。
どちらも自分の作るパンが一番だと譲りません。

せっかく評判のパン屋さんだったのに店も閉まったままで、動物たちが
困っているところへパン好きのカバの王様がやってきて・・

ストーリーの展開が安定していて、きっとこの王様が救ってくれるんだなということがわかります。パンが出てくる絵本って、なんだかとてもほのぼのします。

二匹のいいところをとった甘くて辛いちょうどいい新作パンが出来上がり、ハッピーエンド！

お話会に参加したときに読んでもらった本です。
西村さんの絵だし、かわいい動物がでてくるし
喜ぶかな？と思いましたが、なんだか浮かない顔の
息子。お話会の帰りに感想を聞いてみると、
「くまさん、ケンカしちゃってたから、、、
かなしかった」とのこと。
ちゃんと仲直りできたからよかったよね？と
声をかけると、うん、とは言っていましたが。
この絵本すき！楽しい！の反応を見るのもうれしい
ですが、ときには、悲しいなとかいやだったな、という
感想を引き出す絵本に出会えたことも貴重な体験
だったなとおもえました。

テンポの良い文章と、可愛いクマさん達、それに美味しそうなパン。子供は間違いなく好きになってしまう絵本だと思います。我が家の子供達はよく「ガボーッ！」と王様の真似をしています。二人が力を合わせて作ったスペシャルなパン、食べてみたいなぁ。

くまくまパンはどれも美味しそうです。パン好きな娘にはたまらないようです。仲良し2人が喧嘩するなんて。町のみんなも困っちゃいます。パン屋が閉まったら食べれないですよね。王様がどちらのパンも美味しくないと言ってくれたからふたりが力を合わせて仲直りできて、もっともっと美味しいパンを作れて良かったですね。

個人的に食べたいとは思わない種類のパンですが、二人の仲直りのきっかけになったパンなのできっと美味しいはずでしょう。近所に美味しいパン屋さんがあるっていうのはそれだけでラッキーな事ですよね。パン買いに行くか…。

西村敏雄さんの絵は、温かみがあって、愛嬌があっていいですね。
このくまくまパンの表紙、くまさん（くろくま）、しろくまさんがそれぞれパンを持っている姿も愛らしく、思わず手にとって読んでみました。

おさななじみのふたりがパン屋をひらくと、たくさんのお客さんが来てくれて町中の評判に。ふたりはそれぞれ、あんぱん、カレーパンを作るのが得意だったのですが、ある日、お客さんに「このみせでいちばんのおすすめのパンはなんですか？」と聞かれ、あんぱんVSカレーパンでふたりはけんかしてしまいます。

最後は、ふたりで協力して、絵本のタイトルにある「くまくまパン」をつくるのですが、その中味や、あんぱんみたいに甘いだけではなく、カレーパンみたいに辛いだけではない、「何か」が入っています。それは、読んでからのお楽しみです。
よく考えられてるなぁと感心してしまいました。