そうそう、雪が降る前の空ってこんな感じだったなぁと
なつかしく思い出しました。
北国へ引っ越したはじめての冬は、この本のおとこのこのように、
わくわくと雪をまっていましたっけ。
初雪が降るまでは、こんな灰色の空をながめながら、
ひとひらの雪が舞い落ちるのを見逃すまいと思っていました。
そして、一度降り出すと、この本のように静かな真っ白の街へ
はやがわり。そして、真っ青な空が雪を輝かせます。
大人は「また雪かきシーズンだ」と言いながらも
心のなかは、おとのこのように雪を愛しているようでした。
いまは、めったに雪の降らない地方に住んでいます。
この美しい本は昔へタイムスリップできる大切な一冊です。