ちいさいいぬが、動物園に入るために毛をカットし、人間の女の子の衣装に着替え、2本足で歩く練習をし、やっと念願の動物園に行く。なんとチャーミングなお話でしょうか。
買主のおじさんのアイデアもユニークだけど、私は、動物園の門番も大好き。「にんげんのこどもみたいに みえるだけでもいいんですけど。」なんて買主のおじさんにアドバイスしちゃうんだもの。
ちいさいいぬは、いざ、動物園の中に入ると、犬ならではの嗅覚をフル活用して(笑)檻の中の動物たちを1匹1匹見ていきます。いろんな動物が出てきて、まるで動物園にいるかのよう。このページは娘もお気に入りのページです。でも災難は、おさるの小屋で2人(1人+1匹?)に降りかかります。本当の姿がばれたら大変だと一目散に逃げ帰った2人が、ラストのページで窓越しに動物園を見ている後姿がなんとも言えません。
絵本の中では、黄色と黒色しか使われていませんが、動物たちが生き生きと描かれています。なんだか、暖かい印象を受けるのも不思議ですね。ちいさい犬がドレスアップして、めがねをして、二本足で歩いている姿はとてもほほえましいですよ。