「おおきなおおきなかみしばい」の読み聞かせで、一番面白かったらしく、絵本を借りてきました。
原作は、アイヌ民話です。原作では、殿様からほめられて長者になった成功者のパナンペと、これを真似ては失敗ばかりして妻ともども殺されるペナンペの対比によって成り立っている説話の一つを、谷川俊太郎さんが、主人公をパナンペひとりにしぼり、殿様をやっつける話に変えたものです。
絵は、版画でできていて、アイヌ独特の雰囲気が上手に表現されています。
文章も、すべて版画で彫られていて、文字の美しさがすてきです。
そして、ちっちゃなかわいいことりの鳴き声が変わっていて、一度聞くと忘れられないような鳴き声をします。
お話自体も面白く、パナンペが殿様をやっつけるところは、思わず噴出してしまうような面白さがあって、子供には絶対大うけすると思います。
読むときは、リズムをつけて楽しく読んであげるといいですね。