流れが速い川。橋は架けてもかけても流される。
そこで名工が呼ばれるが、どうしたものかと悩んでいると、
かわから ぶっくり鬼があらわれた
目玉をよこせば橋を架けてやろうという
目玉を渡せねば、名を当てろという
山の中をさまよう大工が聞くうた
「はやく おにろくぁ 目玉ぁ 持ってこば ええなあ」
ここは、わらべうたのように歌っています
大工が鬼をじらす場面で
「うんにゃ ちがうちがう」という鬼がチャーミング。
毎年保育園で読んでいますが、
こどもたちが気に入らなかったためしのない
定番絵本です。
1967年、月刊こどものともで読んだ時には
全頁色つきと思っていた私。
でも実際はカラーとモノクロの交互の構成
それが素晴らしい演出効果を生んでいます。
山の中の頁を、赤羽さんの原画展で見た時に
鳥肌が立って、1時間その場から動けませんでした。
赤羽さんこそ 昔話とこどもに橋を架ける名工です。