ねぼすけだし・・・
マンガ見せてくれないし・・・
早く早くっていうくせに・・・
けっこんできないっていうし・・・
ぼくが、おかあさんに対してのかわいらしい苦情を、つらつらと申し立てている。
思わずウチの息子と“ぼく”を重ねてしまう
どんなに他愛ないことであっても、「大嫌い」っていう言葉は、親子にとってはトドメを刺すのに充分なひと言。
そしてなんといっても、ぼくが閉めたドアを見つめるおかあさんの、見えない表情。
この場面いっぱいに、とっても切ない雰囲気があふれてる。
すごいなあ、酒井駒子の画力って。
はっきりいって、もう芸術です。
このテのお話ってけっこうあるけど、やっぱり手にとって読んでみたくなってしまう。
そして、思わずその優しいラストにきゅーんときてしまうのだ。
息子よ、私もキミのこと・・・大好きだとも!