わらべうたや歌が好きな娘のお気に入りの絵本です。
恥ずかしながら私はこの絵本をぱらっと見たときは
この絵本のどこがいいのかよくわかりませんでした。
「さよならさんかく」のわらべうたも知りませんでした。
最初は普通に声に出して読んでいたのですが
なんだか真面目に読んでいると不自然文だと思ったので
「さよならさんかく♪またきてしかくっ♪しかくはおふとんっ♪」
と、リズミカルに読むことにしました。
歌いながら読むので、ページもリズミカルにサッとめくります。
すると、とても耳に心地いいのか、楽しそうに聞いてくれました。
歌のリズムと連想ゲームのの絵が一致するようで
「ぺかっと消えた」というところなど
言葉と同時にページが真っ暗になるので気に入っています。
「おやすみなさい」のところは、字の大きさに合わせて
だんだん声を小さくして読んでいるのですが
これから眠るという雰囲気が出ているのでいいです。
「み〜〜んなねんね」のページを指さして
「パパ、ママ、にい、じいじ、ばあば、ぶーぶ・・・」
などと誰が寝ているか丁寧に教えてくれます。
車が寝ていたり、ちょっとありえないのですが
子どもからすると、自分の身近なものがお布団に入っている絵は
とても嬉しいようで、このページで盛り上がったあとに
「おやすみなさい」となるので、子どもも気持ちよく本を閉じることができます。
一見地味で古めかしそうな絵本なので
書店で見かけたら、パラパラとみてまた戻してしまいそうですが
声に出して読んでみると、この絵本の良さが伝わってくるので
ピンとこない人は、まずは図書館で借りてみることをおすすめします。
単純なようで、実によくできている絵本だと思います。
わらべうたのイメージを壊さない絵が魅力的です。