まず、絵が可愛い!
絵本にとって、絵は文と同じくらいストーリー上大切だと思うのですが、絵にもこのお話の可愛らしさが溢れています。
絵が可愛くて怖い話とか、シリアスな絵で可愛いお話、ってないですものね。
これは2歳の子が気に入りそうな感じの本かな?と絵からも分かります。
4回建てのアパートの1階に住んでいるくまくん家族。
家族旅行のための準備をするくまくんは、上の階に住んでいるお友達に貸したものを使うからと返してもらいに行きます。
貸し借りがまだ難しい2歳の子ですが、仲良くおもちゃを使っている様子がくまくんたちのやりとりから伝わってきて、こういうお話を読んでいると真似したりするのかなと感じました。
真似するのは大好きなので、こういう押し付けがましくなく、さりげなくこうなって欲しいな、という要素が含まれている本はありがたいです。
くまくんのワクワクする気持ち、そして普段お友達家族と楽しく住んでいる様子が垣間見えて、読んでいる私もニッコリしてしまいました。
こういうところに住みたいなー、と思うようなアパート。
最後のオチも可愛くて、読み終えてほのぼのした気持ちになる1冊です。