ストーリーはおなじみの「さるかにがっせん」。
表紙の、悪そうな(笑)猿の絵に惹かれて購入しました。
期待通り、猿の悪役ぶりの際立っていること!
無理やりおにぎりと取り換えさせるときの目つき、
カニに、柿の実を投げつけるときの非情さ、
家に帰ってきて囲炉裏でおしりをあっためているときの
ホゲ〜っとした恍惚の表情。
もう、憎らしくってたまりません。
その分、ラストまでの仕返しの流れが痛快! 痛快!
あわてふためく猿の表情に、2才の娘も笑い転げていました。
そして、もう一つの魅力がやぎたみこさんの描く植物の美しさ!
他の絵本でもリアルさと絵本らしさがうまくミックスされていて
見入ってしまうのですが、
今回も柿の実がとてもおいしそうに描かれていました。
この秋、柿もぎを体験した娘が手を伸ばして「かき、かき〜」とおねだりしたくらいです。
カニに投げつける青い柿もリアルに堅そうだった!
巻末に「あたまにかきのき」という別のお話も挿入されているのですが、
こちらは7歳の息子が大うけ!
怠け者の男の頭にいろいろなものが生えてきて、
それをネタに儲けよう、というユーモラスなお話なのですが、
「ありえね〜」と笑いながら、音読の宿題にしていました。