もうすぐ4歳になる子に読みました。
今まで戦争の絵本を読んだことがなかったし、読む予定もなかったので読み聞かせるか悩みました。
多分戦争というものをまだ知りません。
読むかどうかしばらく悩んでいたのですが、息子は表紙を見るやいなや「読んで!」と元気に持ってきたのでした。
そして読み終わってからも「もう一度」と。
感想を聞かなかったのですが、翌日「ちっちゃいつぶつぶが見えてきた。これは原子だ」
と言いだし、いきなり原子こっごが始まったのです。
「ここが原爆マウンテン」など。
「原子」というものにとても興味を惹かれたようで、
「ちっちゃいつぶつぶで世界はできている」とマネしてました。
改めてもう一度読み聞かせてみました。
原爆が落ちたあとのイラストを見て「これなんだと思う?」と聞いてみたら
「赤い模様があるね」
と、なんと火災だとまったく認識していませんでした。
つまり、戦争を知らない子どもは落とされたものが怖いものでつぶつぶの原子はとても魅力的なものと感じていたようなのです。
そして一緒に聞いていた1歳児は船や電車を楽しそうに指さして喜んでいるのでした。
ダイナミックで明るい色彩のイラストが子どもたちの心をわしづかみにしたようです。
戦争の絵本を読むかどうかにこだわっていたことは、とてもちっぽけなことでした。
子どもってどんな絵本でも絵本として楽しめるということを改めて教えられたようです。
意味がわからないならわからないなりにすてきなものを見つけることができるんですね。小さい子ってすごいです。
はじめて読む戦争絵本として、とても読みやすい本だと思います。