まだ「落葉(らくよう)」を理解していない、こぎつねのファーディが友だちの木を病気(=落葉)から守ろうとするお話です。
「落葉」を知っている私としては、友だちの木を思うファーディの優しさと純粋さに、読んでいて胸が苦しくなってしまいました。
そして、最後はすべての葉が落ちてしまい、「この物語はどうやって終わらせるのだろう」と不安に思いましたが…
私の想像などはるかに超えた、とっても素敵な結末が待っていました。あまりの美しさに、娘も「すごいね、きれいだね」と驚いていました。
年少の娘は、「落葉」自体は知っています。
でも、「落ちた葉っぱは誰のものかな?リスさんはいけないことしてるのかな?」と聞くと、「木のものだから取っちゃダメだよ」と、最初はファーディの立場から答えてくれました。
でも、何度か読むうちに娘の考えも変わってきました(幼稚園で落ち葉拾いをした影響もあるようです)。
最後のシーンを含め、本書を読みながら、娘といろいろなことを話すことができました。
その点も加えて、とても良い本だったと思います。