娘が2歳になる頃、里帰り中に実家に住む近所の友人から「子供が読んでいたものだから」と、絵本を大量に譲り受けました。
都内の部屋は広くないので、当時数冊だけ持ち帰り、あとは実家でいつでも読めると思っていたら、その後コロナが蔓延したため、1年以上も里帰りが出来無くなってしまいました。
そして、3歳になった娘とやっと帰省できた時、その大量の絵本から、表紙を見て自分で「ママ読んで」と持ってきたのがこの絵本。
まずは表紙のまんまるくて黄色い雰囲気が、優しい気持ちにさせてくれます。
最近娘は空を見上げて、月を見つけるのが好きなので「このおつきさまはおっきいね。」「あれ、雲さん何してるの?」「笑ってるねぇ。」1ページごとに可愛い感想がいっぱい。
あぁそうだ。「ねぇ、このお空に、おつきさまは1つなの。ジージとバーバとは離れて住んでるけど、おそらで繋がってるの。」私がそう言うと、「しょっかー。じゃあ、寂しくないねぇ。」と無邪気に笑う。
「そうだね、寂しくないよねぇ。」私の膝の上に乗っかる娘の小さい体を、思わずぎゅーと抱きしめました。
これから先、娘が大人になっても時々、夜空のおつきさまを見上げて「おつきさま、こんばんは。」って言いながら、この絵本と祖父母を思い出して欲しいなと、そう思いながら読んだ1冊でした。