「あーんあん」 ３歳のお子さんに読んだ みんなの声

せなけいこさんの絵本は、いつも少し不思議な展開があっておもしろいです。
この絵本も、保育園でイヤイヤして泣いている子どもたちの涙が溜まって湖ができて、子どもたちは魚になってしまう。
それをお母さんがバケツと網で息子をすくい上げるという、とても奇妙なお話です。
この奇妙な展開がいいのか、息子は何度も読んでほしいとおねだりしてきます。

３才の息子達はこの絵本が大好きです。１才から読み続けています。一番大好きだった時期は２才の時。ほとんど１ヶ月毎日読んでいました。
せなけいこさんのこのシリーズは○○してばっかりだったらこんなふうになっちゃうよという脅し的な部分があって子供からしたらちょっぴり怖いと思うのですがそこがまた楽しいみたいです。
絵も貼り絵でこの風合いが私も大好きです。
あまりの好きさに息子達も暗唱できるまでになりましたよ。

先日、子どもを保育園の一時保育に預ける用事があったので、借りてみました。

3歳になり、なんとなく親離れしてきているなと感じていましたが
少しはさびしかったようです。
少しは保育園に預けられる子どもの気持ちに寄り添って読めたんじゃないかなーと思います。

言葉のリズムや、泣いている子がどんどん増えるところを面白そうに見ていました。
魚になっちゃうところも「なんでー？」といいながらもお気に入りで何回も繰り返し読みました。

小さなお子さん向けの絵本で、我が家でも二人の息子が今より小さいころよく読んでいたのですが、この本は大人が読み聞かせした後とっても暖かな気持ちになります。
　子供のお母さんに対する絶対的な信頼感。
　やさしい気持ちで子供とむきあえる絵本です。

むか〜しに借りてきたことがあるんですが、その時はそんなに反応しなかったような…今回幼稚園に行くにあたって、みんなママと離れたら泣くんだからね、でも必ず迎えに行くからね、ということを伝えたくて再び図書館から借りてきました。（もっとも楽しんで園に通ってるため、まったく必要ありませんでしたが…）
もともと私がせなけいこさんの絵が好きだったんですが、これはストーリーも面白い！泣きすぎちゃって、涙がたまって、魚になっちゃって…その発想が素晴らしい、改めて確認しました。
息子は、泣いてる子供たちの服が魚の模様になってることを発見し、「コレがコレでしょ…」とか見つけては遊んでました。

寂しくて泣いちゃう気持ち・・・
分りながらも、どうなることやらと心配しましたが意外な展開にクスリ・・
でも、子供は素直にその状況を受入れてて不思議でした。
すくってくれて良かったねと言っていました。
ほんわかした絵と心温まるストーリーでお勧めの絵本です。コンパクトなサイズもマルです。