同じ作者の「シモンのおとしもの」の雰囲気がとっても好きだったので、迷わず手に取った絵本です。
絵を描くことが大好きなダニエル。彼女の描く絵は、とっても不思議な幻想的な絵。でも、現実をそのまま写し取るのが仕事であるカメラマンの父親には、ダニエルの絵の魅力が理解できません・・・。
読者として客観的に見れば、子どもならではの自由な発想がとっても素敵なことはよく理解できるけれど。
いざわが子のこととして考えてみると、ダニエルの父親の気持ちもわかります。どうして普通に描くことが出来ないんだ?って思っちゃうこと。
とっても仲がいいのに葛藤を抱えていたこの親子。
素敵な偶然により、ダニエルの将来が開けるんです。
ダニエルが自ら切り開いた未来。心から拍手を贈りたくなります。
こうやって子どもは巣立っていくんだな・・なんてまたしても親目線で考えてしまいました。
ちょっと昔のフランスの雰囲気たっぷりの挿絵がとても素敵です。
ダニエルが描く絵も、ユニークだけど幻想的で良い絵ですよ♪