「おつきさまこっちむいて」 ４歳のお子さんに読んだ みんなの声

お月さまは、その季節、時間、天候によっていろんな見え方がありますね。初めて、自分のあとをつけてくるように見えたとき、とても不思議な感覚になりました。この絵本は、そんな、日によって違うお月さまに、ぼくが話しかけるお話です。淡々としてますが、月の魅力がいっぱいです。

おつきさまが、三日月から満月へ形を変えながら、ずーっとぼくをみている。
アイスクリームみたい。
でんせんのつなわたりだね。
おつきさまがこっちむいてる。
表現がどれも、なんだかかわいらしく、
ほのぼのした絵も相まって、
とても温かい気持ちになりました。

主人公の男の子が「お月さま、こっち向いて」と毎日、お月さまに声をかけ、お話をします。
そうしているうちに、はじめは小さかったお月さまがだんだん大きくなっていきます。

この絵本を読むと、「私たちもお月さまの観察をしなきくちゃ！」と思うお話でした。

そらに見つけたおつきさま。
ほそい　ほそい　おつきさま。
ねむたそうなおつきさま。
顔をあらったみたいなおつきさま。
昼の空に浮かぶおつきさまが
アイスクリームみたいだねって、なんてナルホド☆

ねぇ、おつきさま　こっちをむいて！
どうしてぼくのあとついてくるの？

この男の子にとって、細い形のおつきさまは
横を向いているらしいです。（笑）

男の子の純粋な気持ち、
男の子の気持ちが伝わって、こっちをむいてくれたおつきさま。

何にでも、心がある。そして全てがともだち。
そんな子どものころの素直な気持ちがふっ…と
甦った一冊でした。