天敵が多くて、草むらの中の小さな命も大変ですね。
小さな命の世界が、迫力溢れる絵でクローズアップされ、息子を即座に惹き付けた作品です。
そして あるひ、バッタは けついした。
ここからさらに身を乗り出して夢中でした。
カマキリをバラバラにして、クモの巣とクモをめちゃめちゃにして、...。
から、バッタが俄然かっこよく見えて来ます。
四枚の羽を初めて使い、自分の力で飛び始めたところで、「これで、大丈夫だね」とホッとしていました。
じぶんの はねで、じぶんの ゆきたいほうへ、かぜに のって とんでいった。
の一文が素敵です。
ラストのページは、飛んでいった先で恋人が見つかったのかしらと親子で解釈しました。
読み方によっては、もっと哲学的な内容なのかも知れませんが、親子で、自分の力で命を守ったカッコイイバッタのお話として読みました。