初めて読んだ時はピンときませんでした。
2回目に読んだ時、4歳の娘が「うさぎさん、もう着いたからありがとうってバイバイしたんじゃない?」「また遊ぼうかなって思ってるんだよ」と言ったことから、これは未来を覗いて背伸びをしたい子供の話かなと思いました。
自分はもう大きくなったと思って、背伸びして未来を覗いてみたけれど、まだ漠然としすぎていて掴むことはできず、今の大切さに気付いた話かなと。
近い未来(行き道)では、何かチャンスがあったけれど、それに気付くことすらできなかった。
遠い未来(学校)では何も出会えず、9月を待って帰ったほうがいいと諭された。
少し成長して帰ってきた道では、出会いがあったけれどまだうまくつかめなかった。
現在(家)に帰ってきたら、今大切にすべきものが溢れていた。
(ついでに近い未来で出会うだろう動物たちも見え隠れしはじめた)
うちの子供たちも、理想や憧れや自信や挫折や甘えを行ったり来たりしながら大きくなっているのかなと思うと、感慨深いものです。
くたびれて帰ってきた最後には、やっぱりお母さんが待っているというのが良いですね。
「かいじゅうたちのいるところ」につながるものを感じました。