小学校低学年の読み聞かせの本を探していて、何となく絵に惹かれて手にした一冊。
よくみれば『ちいさいおうち』のバートンさんの絵でした。
結局小学校の読み聞かせには使わなかったのですが、幼児向けにとても良い絵本だと思います。
少し長い文章ですが、読んでいて軽快、聴く方はハラハラドキドキ。
ビュンビュンと列車の最後の勝負では、息をのんでしまうと思います。
あちこち蒸気機関車の火夫の仕事をして、新しい鉄道に働き口を探しに来たゴウゴウ。
いつも一緒にいる相棒は犬のビュンビュン。
ビュンビュンの特技は汽車よりも速く走ること。
ただ、ゴウゴウと一緒にいたいだけということなのですが、スゴイ。
犬を列車に乗せるわけにはいかないと規則をたてにゴウゴウの就職を断ろうとする駅長さん。
駅長さんに勝負を挑むゴウゴウ。
さあ、レースのスタートです。
私からすると答えは判っているのですが、子どもは真剣です。
何となく判っているのかもしれないけれど、お話を楽しみたいのです。
読み終わってみると、途中までは絵が小さくて少ないのです。
すべて、読み手に任されているような絵本ですが、列車とビュンビュンの絵が大きくなるころには、話に吸い込まれていることに気づきます。
最後の駅長さんの行動。
これも見逃してはいけません。
駅長さんもいばるだけではなかったのですから。