寝かせつけのために絵本を読むつもりが、ますます子どもの目が冴えてしまい、「もっと、もっと」とせがまれて困った覚えはありませんか?
うちの子がまさにそうです。
絵本を数冊用意して、読んでやるのですが、読んでも読んでも「もう1冊」しまいには、消灯して強制終了。息子はワンワン泣き疲れて眠る事もしばしばでした。
ところが、この本を半分ほど読み終えた頃、腕の中で、すうすう寝息が聞こえるではありませんか!
ああ、谷川俊太郎さん、ありがとうございます!
この絵本、退屈というわけではありませんが、一つ一つのフレーズが韻を踏んでおり、独特の単調なリズムを刻んでいます。そんなところが眠気を誘うのでしょうか。
ひらがなでみっちりと書き込まれた詩と、古風でありながら斬新な、摩訶不思議な瀬川康男さんの絵。
絵と文が一体化して、まるで額装にして飾っておきたくなるようなページをめくるたびに、日本語の面白さ、奥深さを味わうことができます。
Eテレ「にほんごであそぼ」が好きなお子様には、ぜひおすすめします。