非常に評判の高い作品なので、読みました。
わんこが、うんこをするシーンで始まるのですが、このシーンからして、一寸引いてしまいます。
擬人化したうんこですが、匂いを嗅いだねずみ、へび、うさぎに臭いと言われて逃げられてしまいます。
そこで、仲間を求めて旅立ち最後は、畑に撒かれて肥料になって終わります。
「くっそー」とか「うん、こうしよう」とか「ふん!ふん!ふん!」とか、だじゃれの連発で、喜ぶお子さんもいるでしょうが、素直に笑えません。
ストレートなうんこの絵も、キャラ的にあまり可愛くないと思えました。
また、最後に畑にそのまま撒くのですが、まず長時間貯蔵して完全に発酵させて肥料にするのではないでしょうか?
戦前ならいざ知らず、衛生上の問題からも根絶してきたはずなのに、こうした描き方は如何なものかと思います。
確かに、うんこは子供が大好きなネタであり、この作品を評価するお子さんもいることでしょう。
でも、絵本の完成度としてどうでしょうか?
ヴェルナー・ホルツヴァルトの「うんちしたのはだれよ!」とか、五味太郎さんの「みんなうんち」等と比較したら、雲泥の差があるように思えてなりません。
受けが良いからというだけでは、オススメしたくない絵本という評価をしたいと思います。