1950年のアメリカの作品。
作のティボル・ゲルゲイは、1955年に『コウノトリのおはなし えんとつのうえの車輪』の絵を描き、コールデコット賞オナー賞を受賞しています。
物語は、消防車の活躍を描いた至極シンプルなもの。
舞台は消防署。
隊員は、火災の知らせを聞くや否や、棒を伝って消防車に飛び乗ります。
消防車に立ち乗りするとこなんて実に恰好良くて、その一挙手一投足はどれをとってもたまらないはず。
火事現場も、臨場感が溢れるもの。
その消火作業の道具が、日本ではお目にかからないものが結構あることなんて、この際お構いなし。
どのシーンも、目が離せません。
消火活動を終えての最後の帰路のシーンも、颯爽としていて、最初から最後まで見所満載の作品と言えそうです。
60年以上前の古典的な作品なのですが、全く古さを感じません。
ただ、1つ注文があるとすれば、それは人物の描き方。
みんな小太りで、同じような顔なので、もう一工夫欲しかったところです。
日本の消防車の作品にはない鮮やかな色合いと躍動感を、是非多くのお子さんに堪能して欲しいと思います。
車好きのは、超オススメです。