ハッチンスの“GOOD-NIGHT OWL”(おやすみみみずく)に夢中の娘に、他にもowl(英語では、みみずくもふくろうも、同じ呼び名なんですよね。)の本はないかな?と、クローゼットにしまってある未読の本をがざごそと探したら、ありました、ありました! ズバリ、「ふくろうくん」(原題は、”Owl at Home”)。娘は、名前だけで、うれしそう!
短いお話が5つ入っていますが、「おきゃくさま」と「こんもりおやま」が特に気に入ったようでした。
外の冷たい空気や雪を「ふゆくん」と呼び、「おきゃくさま」として家の中に招き入れる、という発想からしておもしろいですよね。娘は、お豆のスープがこちんこちんの緑の氷になってしまったところで大笑い。ふくろうくんの表情も可笑しいです。
「こんもりおやま」は、さらに子どもの想像力をかきたてるお話で、「子どもって、本当に、こんな馬鹿げたことで、ドキドキしたり、笑い転げたりできるんだよね〜。」と、子どもの世界が羨ましくなってしまいます。娘も、早速、やってました! 布団の中でお話を聞きながら、自分の足を動かして! 娘の場合は、「ちょっとだけおねえさん」なので、いつもいっしょに寝るぬいぐるみのプーさんのためのエンターテイメント。(でも、プーさん以上に盛り上がっていたように見えましたよ!)
そうかと思えば、最後のお話「おつきさま」では、クールな発言に、一瞬、どきっ。ふくろうくんが家に帰り着き、パジャマに着替え、ふと窓の外に目をやると、そこにはお月様が光っていて、お月様が家まで付いてきてくれたんだ、と嬉しくなったふくろうくん。目を閉じて、おやすみなさい。・・・「よかったね」で、本を閉じようとしたら、「でも、起きてるんだよね?」と、娘がぽつり。「何が?誰が?」と、全然わかってない母。「本当は、起きてるんだよね、ふくろうくん。」・・・そっ、そうかっ!!!ふくろうくんだもんね、夜には起きてるんだよね!! “GOOD-NIGHT OWL!”を、1日3回は読んでいるだけあって(このお話では、「昼と夜」が、オチの重要なポイントとなっています)、たとえ、カウチにもたれてお茶を飲み、パジャマを着てベッドで寝るふくろうくんでも、やっぱり眠るのは朝でなきゃ〜、と納得の行かない娘でした。