原書のタイトルは、“David Gets in Trouble”。一作目ほどのインパクトはなかったけれど、じわじわっと、よさがわかってくる作品でした。それは、デイビッド(子ども)の気持ちが、ずしん、ずしんと、心を打つように伝わってくるからでしょうか。さらっと読めば、ああ、おもしろかったね、で終わってしまいそうですが、1回1回、デイビッドが何かやってしまうたびに、本当はこんなことを言いたかったんだろうな、とか、こんなふうに思っていたのかもしれないな、と思うと、子どもの心に寄り添う気持ちが芽生えてきます。
でも、最後は、やっぱり“I love you mom.”の一言で、ほろり。
(前作では、お母さんからデイビッドに、”Yes David … I love you !”) 本を読んだ後は必ず、娘も私の腕の中でデイビッドのように目を閉じ、しあわせいっぱいの笑みを浮かべます。本当に親子でしあわせになれる絵本です!