かわうそさんはちょっといじわるだなあと、読んでいて私は
思ってしまいました。
ありがとうに大きいも小さいもないのに・・って、私は思うからです。
もちろん、作者のきたむらさんが書いていたように(こどものともの
付録に書いていました)、涙を流すくらいのありがとうや、ちょっと
した挨拶程度のありがとうなど、いろんなありがとうはあるので
しょうけれども。
まあ、かわうそさんがいばっていたのは、小さな子どもが、お友達に
向かっていばりたいから・・っていうのと同じようなことだから
そんなことに目くじらたてる私も大人げないのではありますが(笑)。
うさぎさんがちょっとかわいそうになっちゃったからね。おかあさん
のみみについたくさのみをとってあげて、おかあさんに言われた
「ありがとう」も、立派なありがとうなんだよ。
片山さんが描くうさぎさんも、ぽわぽわしててけなげにみえて
しまうのです。
うさぎさんも、また、小さな子どもみたいなものですから(小さな
子は「おおきい」ことが大好きだと思うのです)、おおきなありがとう
をもらうにはどうしたらいいかなあって思いながら歩いていきます。
最後にたくさんのありがとうをもらえてよかったなあ。
ありがとうは素敵な言葉だものね。「ありがとう」と言った方はもちろん
言われた方もみいんなしあわせな気持ちになる言葉だと思います。
娘は私のように目くじらたてることもなく(笑)、静かに聴いていました。
ありがとうをたくさん言える人にも、たくさん言ってもらえる人にも、
自分とは関係ないところでかわされているありがとうな場面をみつけられる
人にもなってほしいなあ・・と思うのは欲張りかな?