「どんくまさんと おたんじょうび」 ６歳のお子さんに読んだ みんなの声

おたんじょうびを知らなかったどんくまさん。今回は、幼稚園のお誕生会を火事だと勘違いして水をかけてしまい、ケーキを台無しにしてしまいます。
どんくまさんシリーズは、挿絵もやさしい雰囲気でとても素敵なのですが、文章もまた、リズムがあってやさしく、声に出して読むのが本当に楽しいです。
一緒に読んでいた息子も、♪どんどんどんくまさんのたんじょうび♪と、うれしそうに繰り返していました。

どんくまさんのお誕生日会のお話です。
このシリーズのうさぎちゃんたちは
いつもどんくまさんを大好きで優しい子たちです。
ケーキを台無しにされても
どんくまさんと一緒に楽しむ彼らに
心がとっても温かくなります。

どんくまさん、ほんとにいくつなのかしらね？
でもいいや、いつまでも仲良くできれば、
なーんて結論を出しちゃうあたり、
さすがどんくまさん！
優しい想いがたくさん伝わるお話です。

大人になっても失敗ばかり、
歳もどんどんとってきた・・・
どんくまさんはそんな私にもエールをくれます！
優しい絵に気持ちがほぐれて、
ほんわかした世界に浸れちゃう。
親子できっと楽しめる、いい絵本シリーズです☆

たぶんどんくまさんはおじさんなのでしょうが、子どものような純粋な心とあどけなさを持っています。
だからうさぎの子どもたちと友だちのように接することができるのでしょう。
自分の誕生日を知らないどんくまさん、親の思い出も微かなどんくまさんには哀愁があります。
加減を知らず、失敗を繰り返すどんくまさんにはどこか大人になれない悲しさがあります。
でも、大事な優しさは誰よりも大きいですね。
柿本さんが描き続け、どんくまさんシリーズが指示され続けるのは、そんなところに共感を覚えるからでしょうか。