中川ひろたかと村上康成のコンビが、新1年生になる喜びを、ランドセルを中心に描いた会心の一冊。
幼稚園から帰ってくると、ぼくに届き物が。
開けると何か変なにおいとあって、臨場感溢れるシーンです。
おじいちゃんから届いたのは、青いランドセル。
一面に大きく描かれたランドセルが、その喜びの大きさを表現しているかのようです。
ランドセルが売れるのは、勿論入学前ですが、同じくらい売れるのは8月だと聞いたことがあります。
何故か?
孫が帰省するのに合わせて、祖父母が購入するからだそうです。
我家では、長男がランドセルを小学校中学年までしか使用しなかったため、とても綺麗だったので、次男にこれで良い?って聞いたのですが、自分のが欲しいとせがまれて、結局購入しました。
それだけ、ランドセルって思い入れがあるものなのでしょう。
お話は、ぼくがそのランドセルにものを一杯詰めて、出かけるシーンへと続きます。
お辞儀して、ランドセルの蓋があいて中のものがこぼれ落ちるというお約束のシーンもあったりして、ぼくの嬉しさがひしひしと伝わってきます。
最後におじいちゃんへの電話で終わるというのも、読後感を一層心地よくしてくれていて、文句なしに楽しめる作品だと思います。
是非、小学校入学前に読み聞かせして欲しい作品です。