新刊として本屋さんに並んでいるのを見かけて立ち読みしたところ、私がとても気に入って、
是非、息子にと思い、普段は図書館で借りたり、オークションで古本を買うのですが、
久しぶりに新刊を購入した絵本でした。
この3月に卒園した息子は、どちらかというとスポーツマンタイプではなく、幼稚園では
いつも、おみせやさんごっこをするのが好きだったようです。
その息子が、時々、「今日は誰もお店に来てくれなかったんだ」と、この本にでてくる
“ぽー”や“ちい”や“くりん”のお店みたいなことをつぶやいていました。
そんな時、なんて答えてあげればいいのか分からなかったのですが、この絵本の
3つぶはすごい! 常に前向きで、じゃあ、違うところに売りに行こうとか、やっと
買いに来てくれたお客さんの後をつけて行って、そこから、どうしたら売れる帽子を
作ることが出来るかのヒントを得て、わくわくする帽子を作りあげるなんて、こ
の超前向きな姿勢がとても清々しくて、息子へのヒントになったらと思ったからです。
実際読んでみて、とても身近に感じられたようで、楽しんでいました。
また、カバーについている帽子の着せ替え人形も作りたいと目を輝かせていましたし、
表紙内側の違い探しも、とても本を楽しくしていると思います。
結局、我が家はこの絵本をもう1冊購入して、いつもお店屋さんごっこを一緒にしていた
仲良しの友達へ、卒園のさよならプレゼントにしました。
なかやみわさんの話では、ちょっとわがままな主人公だったり、いじわるをする人物が
でてきたりするのに、この話の中には全くそういうのがなくて、その点もいいな!と
思いました。お奨めです。是非、読んでみてください。