とにかく面白かったです!お話の内容は勿論、読んでいてリズムの良い文章と、動きのある絵が絶妙で、子どもが何度も「読んで!」と持ってきた1冊です。
やまんばの娘と知らず、まゆを食べようとする鬼。かたや鬼と知らずそのお手伝いをするまゆ。端で見ているキツネの表情もまた面白い。
木を引っこ抜いたり、岩屋を蹴っ飛ばしたり、そのたびに鬼は驚き、内股になったりする姿は何とも情けない・・・
「どうしてお湯をわかすの?」「どうして笑ってるの?」のやりとりは、何となく「赤ずきんちゃん」を連想し、「もう、いいんじゃない?」「まあだ、まだ」のやりとりは「三枚のおふだ」のようで、読み進めていくうちに、聞いている方もドキドキが高まっていきます。
そしてとうとうお湯に放りこまれたのは・・・!?
でも、最後はやまんばの家でごちそうになり、すっかり仲良くなった二人、めでたしめでたし、でした!