校長は、生徒のボスであるべし。
勉強も、あそびも、生活態度も、友だち付き合いも。
でも何だか今の時代、校長のお面をかぶったような校長が多いような気もする。
この本を娘が読んでゲラゲラ笑っていました。
それで言うことには、「お父さん、この本読みなさい」と。
そうです、是非に読めと勧められたのです、我が子にです。
読むと、自分自身がこの校長に乗り移れるような気がしてがふしぎでした。
びゅんびゅんごまはこどもの頃、学校で飲む牛乳のふたで作っては遊びました。
校長はきさくに私たちのたわいもない遊びの輪に加わって、話しかけてきました。
腰なわ引きを教えてくれて、勝負をするのですが、なかなかみんな勝てずにいると、「校長は強いだろ?またあした相手になってやるぞ」と言い残して去っていくのです。こどもらと校長の垣根は、ずいぶん低かったことを思い出して、何となく懐かしくなった一冊です。
勧めてくれたお返しに、カラスノエンドウのさや笛吹きをこどもに伝授しました。こどもの頃遊んだことは、ふしぎと忘れないものですね。
林明子さんの絵は、細かなところまで気を配られてていねいに描かれていますから、隅々まで宝探しができて楽しめるんですよ。感謝です。