むかし、あるところにとても流れの速い大きな川がありました。
どんな橋をかけても流されてしまいます。
困り果てた村人たちは、腕のいい大工に橋づくりをお願いしました。
ひきうけたものの、心配になった大工は川を見に行くと、
大きな鬼があらわれて、「おまえの目玉をよこしたら橋をかけてやる」と言われ、
「どうでもよい」といいかげんな返事をしたら、
次の日には橋が半分できていました!
さらに次の日には立派な橋が完成していました!
さあ大変!
鬼に「目玉をよこせ!」とせまられます。
「まってくれ」という大工に、「名前を当てれば許してやってもええぞ」と
言ってくれます。
大工は逃げに逃げているうちに、遠くのほうから子守唄が聴こえてきました。
その唄には、おにろくという名前が・・・
次の日、鬼に出まかせで次々に名前を言い、
鬼を喜ばせておいて・・・
最後に・・・!
さいごに余韻が欲しいところでしたが、
でまかせの名前を言う大工と鬼のかけあいが面白かったです。