娘が今年1番夢中になった絵本。
理解力もぐんと高まり、ストーリー自体を楽しむという読み方をするようになった今、どんなに気に入った本でも、2回続けて読むということは滅多になくなり、2,3歳の頃を振り返って、少しの寂しさも抱いていたのですが、この絵本に関しては、本当に小さい頃の読み聞かせのように、来る日も来る日も、「これ読んで!」と持ってきます。
そんな絵本に娘が再び出会えたことを、親としても本当にうれしく思っています。
きつねとたぬきの化け比べのお話は、昔話にもたくさん登場しますが、この絵本は、そこから一歩も二歩も広がって、最後の最後まで楽しめる奥の深いお話に仕上がっています。
大人は、相手のことを知る前に、先入観や固定観念で人を判断してしまうことが多々ありますが、子どもは、「いっしょにいて楽しい」という思いだけで、誰とでも友だちになれてしまうんですよね。
子どもの純真さがいっぱいあふれたお話です。だからこそ、娘もこんなに夢中になれるのかな?と思います。
娘のお気に入りは、コンとポンがいっしょに歌う場面。
歌の部分はすべて、私の代わりに娘が歌ってくれます。歌っているだけで、本当に誰かに会いたくなるような、とっても楽しい歌です。
コンとポンがそれぞれお父さん、お母さんに叱られてしまう場面も、なぜかコミカルで、毎回思わず笑ってしまいます。
そして、何といってもかわいらしいのが、ばけくらべをして互いの姿にばけた2匹が、それぞれの家でぐっすり寝入ってしまい、いつの間にか元の姿に戻ってしまっていたシーン。コンとポンの愛らしさにも、お互いの両親のやさしさにも、心がふわっと温まります。