じいさまが、おろちに飲まれそうなかえるを助けます。おろちの交換条件は、三人娘の一人を差し出すことでした。
読み終わって何かの話に似ているような気がしました。あえていうなら、「美女と野獣」でしょうか。
展開などには違いがありますが、父親が理不尽な条件をのんで帰ってくるところはよく似ています。今の感覚だと、かえるを助けるために自分の大切な娘を差し出すというのはどうなの?と思うところです。
昔話で父の災難を救うのは、一番下の娘。この辺は昔話の定石といえます。おろちの最期が悪役とはいえかわいそうに思いました。
ここで話が終るかと思いきや、その後があったことに驚きました。
どことなく「シンデレラ」的とも言えなくはない終わり方だと思いました。
このお話を読んだのは初めてですが、いろいろなお話が混じり合ってできたのでしょうか?
息子は、終わりの言葉が「さばうりどん」と似ていると言っていました。
「さばうりどん」とこのお話は文が長谷川摂子さんなので似たのかもしれないと思いました。
中盤の展開を思うと少し後味の悪さは残りますが、とても印象深いお話だと思いました。