むかし、ある村で、王様がお米を独り占めしてしまいます。
そこで、むらむすめのラーニは一計を案じます。
王様の家来が落としたお米を届けたご褒美として、「今日は1つぶのお米を下さい。そして、30日の間、前の日の倍のお米を下さい」と王様にお願いしたのです。
軽い気持ちで引き受けた王様ですが、27日目ごろから心配になり、30日目には…?
日本では、一休さんや彦一さん、そろりしんざえもんさんなどで知られるお話が、インド細密画を取り入れた挿絵とともに繰り広げられるのですが…。
とにかく、絵の美しさに魅了されます。
金や朱を用いた、鮮やかな色彩。
とても細い線で描かれた、幾何学てきな模様と人物。
そして、数とインド細密画との、相性の良さ。
後半の、見開きのページは圧巻です。
子ども達は、細かく描かれた動物がお気に入りのようでした。
最後のページの数字を音読してみるのも、頭の体操みたいで楽しいです。