「チャッピィの家」 ７歳のお子さんに読んだ みんなの声

犬のチャッピィの家探しのお話。
忙しくて構ってもらえない飼い主の家、
ここにいてもダメだと小屋ごと出て行くのです。
いまいさんの暗示めいた、美しいイラストで
ぐいぐい読めます。
値札のついた土地など、
ちょっとギョッとしちゃう表現もあり、
チャッピィ目線で読者も
自分たちの住む街について考えてしまうかも。

チャッピィとあちこち見て回ってから迎える結末が
あたたかなものでホッとしました。
もとの飼い主の家にこそ本当の幸せがある、
家出きっかけに絆も深まったようで、
本当によかったですね☆

このお話は、最近家族がかまってくれないことを悲しんでいた犬が主人公のお話でした。自分の居場所が家にないと思った犬は、自分の犬小屋を持って色々なところに行ってみるのですが、最後には家族が捜しに来てくれて元の家に戻ることに！！やっぱり家族っていいですね。見えない絆で繋がっている感じがしました。

　チャッピは、3人の家族と一緒に暮らしています。
でも、家族のみんなは、忙しくなりチャッピのことをかまってくれなくなります。
　悲しくなったチャッピイは、ある日自分の居場所を探しに出かけます。
　いろいろな所をさまよいますが、なかなか居心地のよい場所は見つかりません。再びさまようチャッピイは、もとの家族に探し当てられます。今度はみんなが大事にしてくれます。
　繊細なタッチの絵が、静かで広がりのある世界を感じさせます。また、チャッピイの悲しさ、うれしさを連想させます。
　自分の居場所があることの、幸せを改めて感じられます。
　「忙しい」ということを理由に、自分の家族に、愛情をかけることをないがしろにしていないか、自分を振り返るきっかけにもなりました。