「干し柿」 ８歳のお子さんに読んだ みんなの声

干し柿を干しているところは、あまり見たことがありませんが、作られている様子がよく分かる作品です。
表紙の写真がまず圧巻ですね。
色合いが素敵で、とっても美味しそうです。

日本の伝統的な食の紹介である本作品は、温かみが感じられ、子供にも興味を持ってもらえる内容だと思います。

秋を彩る柿の実も、甘い柿だけではありません。
渋い柿を工夫して食べられるようにした干し柿の作り方を通して、人の知恵を学ぶ写真絵本です。
体験学習で参加している子どもたちの姿もあって、親しみのもてる絵本だと思います。
しぶがきを甘くする方法は他にもあるので、それを説明するのも良いかも知れません。

科学絵本だと思い手にしてみました。

課題図書だった時期もあるんですね。

子どもの頃に、母がどこからかしぶ柿をもらいうけ作っていたことがあります。

その時に、本当にしぶ柿は食べられないか？食べてみたことがあるのですが、本当にしぶくて食べられませんでした。

この絵本の中でも子どもたちがチャレンジしていて何だか懐かしくなりました。

干し柿の作り方もこんなに大掛かりではないですが、母も同じようなことをしていたなあと思うととても親近感でした。

冬になったら食べてみたいなあと思いました。

お出かけの時に、二階以上の高さのある柿の木にたくさんの柿がなっているのを見かけました。
「なんで柿をとらへんの？」
と子どもに聞かれて、渋柿のことや干し柿のことも話しましたが、子どもには上手く伝わらなかったようでした。
この本はそのことを補ってあまりある素晴らしいものでした。温故知新、季節毎に自然からの恵みをたくさんもらっていた昔のよき日本のくらしから、様々な環境問題を問われている今のくらしを見直さないと…
読み聞かせている大人にも考えさせられる絵本でした。