『おれたち、ともだち!』シリーズの存在は、NHKの『おはなしのくに』を通じて知っていましたが、
実際に絵本を手にとって読んでみたら、あまりに素敵な深いシリーズで感動しました!
3歳と8歳の娘と一緒に楽しみました。
キツネが思いついた、「ともだちや」という商売。
作り笑いを浮かべながらクマの「ともだち」になってきたキツネ。
二百円いただきましたが、全然嬉しそうじゃありません。
その後キツネは、「おい、キツネ」とオオカミに呼止められます。
夢中で遊んだ後、キツネが申し訳なさそうにお代を要求すると、
オオカミからは意外な言葉が・・・!
キツネはこんな展開、予想していなかったと思います。
キツネの表情と、「それじゃ、明日もきていいの?」という一言。
キツネはお金が欲しかったんじゃなく、本当の友達が欲しかったんですよね。
オオカミが一番大事な宝物のミニカーをキツネに「もらってくれるか?」と言うシーンは、胸がジーンと熱くなりました。
素敵な『おれたち、ともだち!』シリーズの幕開けです!!
カバーのシリーズ紹介文には、『きっかけなんて、なんだっていいよね』と書いてありました。
友達になるきっかけって、本当に些細な一言だったり、タイミングだったり。
キツネのおかしな思い付きのおかげで、キツネとオオカミは友達になりました。
もし、あの時、オオカミがお代を払っていたら・・・?
オオカミが「それが本当の友達か?!」と言ってくれなかったら・・・。
二人が遊んでいる時の表情がとっても素敵でたまりません!
そして、最後に「ともだちや」と書かれた旗のついた帽子を脱ぎ捨てて、スキップしながら帰っていくキツネはとても嬉しそうでした。
どのキャラクターもみんなイキイキとした個性があって魅力的です。
読んでいるこちらまで友達ができた時のあの嬉しい気持ちを共有できて、とっても優しい気持ちになりました。
お金では得ることのできない大切な大切な友達。
娘たちにも、これからたくさん訪れる出会いを大切にして欲しいと思います。
背表紙の絵にも注目!
このシリーズは背表紙までちゃんと見て欲しいと思います。
ちゃ〜んと意味があって、おもしろいですよ♪(^^)
3歳の娘にはまだちょっと本当の意味でのおもしろさはわからないと思いますが、
8歳の娘は目をキラキラさせて楽しんでいました。
大人にも子供にも、心からお薦めできる素敵な絵本だと思います(^^)!!