フンボルトくんの暮らす農園から、にぎやか町にあるシャルルくんの食堂までをたどる大冒険。
初めての町ということもあって、フンボルトくんはサイン会にまぎれこんだり、洋服屋さんで服を買わされたり、地図をなくしたり、道に迷ったりといろんな困難に出会います。
この絵本を読んでみて一番最初に思い浮かんだのが、母親なら誰もが涙なしには見られない、我が子を初めておつかいに送り出すというあの某TV番組でした(笑)
このお話の中には、フンボルトくんが初めてチャレンジしたり失敗することへのドキドキ感がいっぱい詰まっています。
はじめのうちは失敗しても「あーあー、仕方ないなあ」と苦笑いしていた読者も、最後には「がんばれがんばれ」と応援したくなってしまう、そんな感じがうまく表現されていました。
フンボルトくんがシャルルくんに会えた時の表情が最高です。
たくさん失敗した分、再会の喜びもひとしおだったでしょうね。
子ども達にもこの絵本を通して、チャレンジすることへのドキドキと達成できた時の喜びを味わってほしいなと思いました。