何の予備知識もなく読んでみて、あれ?意外に辛口だわと思いつつも読み聞かせをしました。
絵本ですが、20話の寓話が収録されているので、読み応えもあり、内容も凝縮されています。
読んだ印象は、ローベル版イソップ。
最後に、風刺がきいた辛辣な教訓、なるほどと思えるような教訓で締めくくられています。
小学4年の息子に読み聞かせしましたが、「恋のダチョウ」は経験がないだけに、ちょっと難しかったようです。
クスッと笑っていたのは「クマとカラス」「年よりのかわいそうな犬」でした。
親として身につまされるのは「わんばくカンガルー」です。わかるなあと思ったのは「ネコの思い」です。
誰にでも経験があるような人生の一場面が切り取られているので、ハッとする一面もあります。
各話で選ばれている動物の性格や特徴も見どころの一つかも。
絵本って、短いストーリーの中に哲学・思想などがちりばめられていますが、この絵本も20話の中にぎっしりと詰まっています。
教訓も含めて楽しめるのは、高学年以上からかもしれません。大人が読んでももちろんおもしろいと思います。