科学絵本という名のとおり、娘も、「絵本なのに、科学みたいだね!」と言っていました。
科学も数学も苦手な私は、単に数だけ示されても、さっぱりピンとこない。
でも、さすがは科学絵本!
こういう発想をする作者もすごいですが、それをこんなにわかりやすく、ユーモラスな絵で表してしまうところもまたすごいです。
大きなびんにぎっしり詰め込まれたシロナガスクジラ。思わず
「これ、イワシじゃないよね?」と言ってしまいましたが、
その横には、ちゃんとミニチュアのようなゾウやライオンの絵が描かれていて、
わあ、本当に大きな大きなびんなんだ、ということがよくわかります。
そのシロナガスクジラのびんが100万は入るくらい「すごくでっかい」のが、エベレスト山。
「この前、80歳の三浦さんが登った山だね」と、三浦さんの映像を思い出しながら、2人で話しました。
1人の人間があれほど命がけで登った世界最高峰の山を、100個積み上げた絵も、地球から見れば、
「(「サザエさん」の)波平さんの頭の毛みたい!」と、笑っちゃいました。
娘が1番受けていたのが「たいようサイズのオレンジ」。
「持っただけで、手が燃えちゃうよ〜!」と、げらげら。
読み終わったときには、ただただ宇宙の大きさに感動します。
一言で「宇宙は大きい」と言っても、実際に、こうやって、1つ1つ比べながら考えて、ようやくたどり着いた宇宙という存在に神秘を感じます。
娘は、「もっとよくしるために」のあとがきを読んで、「百万キロの長さの絵本」を思い浮かべながら、
「そんなに長い絵本、宅急便の人が配達できないよ! 幽霊やサンタさんも呼んできて、いっしょに担いでもらわなきゃ!」と、子どもらしい想像を膨らませていました。